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歯茎から出血する…重大な病気が隠れているかも!?

歯磨き後や歯ブラシを当てた時に血が出たことはありませんか?多くの人が経験する歯茎からの出血は、単なる歯肉炎以外にも、歯周病や全身の病気など、重大な病気が隠れている可能性もあるのです。

この記事では、歯茎からの出血の原因と、歯肉炎・歯周病に気をつけなければならない理由、そして出血を防ぐ方法について詳しく解説します。




歯茎から出血する原因

歯の色が異なる理由は、主に以下の5つが挙げられます。



強すぎるブラッシング

歯ブラシの毛が硬すぎたり、力任せに磨いたりすると、歯茎を傷つけて出血させてしまいます。とくに、歯と歯茎の境目である歯肉縁は繊細な部分ですから注意が必要です。

歯ブラシは、毛の硬さが「やわらかめ」または「ふつう」を選びましょう。ヘッドは、小さめのものにし、毛先が開いてきたら新しい歯ブラシに交換します。

ブラッシング方法は、歯茎に優しく当て、小刻みに動かします。力を入れすぎず、軽い力で磨くのがポイントです。歯と歯の間は、歯ブラシの側面を使って縦に磨きましょう。



口内炎

ウイルスや細菌感染などが原因で起こる口内炎は、痛みだけでなく出血の原因にもなります。口内炎ができている場合は、刺激を与えないように注意しましょう。

口内炎のできやすい場所は、頬や唇の内側、舌、歯茎などです。口内炎を作らないためには、バランスのとれた食事を心がける、十分な睡眠をとるなど体調管理が重要です。できてしまったら、刺激を与えないようにしましょう。



歯肉炎や歯周病

歯周病は、歯垢や歯石が溜まることで歯茎に炎症が起こる病気です。歯茎からの出血の90%は、歯周病が原因といわれています。初期症状として歯茎からの出血が見られますが、進行すると歯槽骨が破壊され、歯が抜け落ちてしまうことも。

歯肉炎・歯周病が原因の出血は、まだ初期段階です。早めに歯科医院で受診し治療を開始しましょう。セルフチェックとしては、歯茎からの出血以外に、歯茎の腫れ、歯と歯茎の間の隙間、歯のぐらつきなどです。



全身の病気

白血病や血友病などの血液の病気、糖尿病などの生活習慣病でも、歯茎からの出血が見られることがあります。原因としては次のような病気が考えられます。

・白血病:血小板減少による出血
・血友病:凝血因子の異常による出血
・糖尿病:血管障害による出血

歯の出血に重大な病気が隠れている場合もあるので、早めに受診し、原因を究明しましょう。




歯肉炎や歯周病に気をつけるべき理由

歯肉炎や歯周病は、単なる歯の病気ではありません。放置すると重大なリスクがあります。気をつけるべき理由を3つ紹介します。


歯槽骨が破壊され歯が抜け落ちる


歯周病が進行すると、歯を支える歯槽骨が破壊され、歯が抜け落ちてしまうことがあります。歯槽骨破壊が進むと、次のような症状があらわれます。

・歯周ポケットが深くなる
・歯がグラグラする
・歯が移動する

歯槽骨の状態は、歯科医院のレントゲン撮影で確認できます。




細菌や炎症物質が血液とともに全身に広がる


歯周病菌は、血液に乗って全身に運ばれ、心臓病や脳卒中、糖尿病などのリスクを高めることが分かっています。歯周病菌が早産や低体重児につながるケースもあるため、妊娠中の女性も歯茎からの出血には注意しましょう。

歯周病菌と関連する全身疾患には下記のようなものがあります。

・心臓病:心筋梗塞、脳卒中
・脳卒中:脳梗塞、脳出血
・糖尿病:糖尿病の悪化
・早産・低出生体重児
・誤嚥性肺炎

持病がある方は、歯周病の治療を早めに完了しましょう。




重大な病気を誘発する


近年では、歯周病とアルツハイマー病やがんとの関連性も指摘されています。歯周病の炎症は、体内に炎症性サイトカインと呼ばれる物質を放出します。これが脳に影響を与え、アルツハイマー病の特徴であるアミロイドβタンパク質の蓄積を促進するのです。

ほかにも歯周病菌が血液を通じて全身に運ばれ、ほかの臓器や組織に影響を及ぼす可能性も指摘されています。例えば、食道がんや肺がん、大腸がんなどです。研究中ではありますが、歯周病菌の影響を軽く見ないようにしましょう。




歯茎からの出血を防ぐ方法

歯茎からの出血を防ぐ方法として、以下の4つを紹介します。



やわらかめの場ブラシで優しく磨く

歯茎からの出血の原因で一番多いのは、歯磨きによる刺激です。硬い歯ブラシや、力任せに磨くと、歯茎を傷つけて出血してしまいます。歯ブラシは、毛先が柔らかいものを使用しましょう。また、歯磨きの際は、小刻みに動かしながら、歯と歯茎の間に毛先を当てるように意識してください。



デンタルフロスで汚れをしっかり取る

デンタルフロスは、歯周病予防に効果的なアイテムです。歯ブラシでは届きにくい歯と歯の間の汚れをデンタルフロスを使ってしっかり取り除きましょう。デンタルフロスを使ったことがない方は、歯科健診の際に、歯科衛生士さんから使い方を教えてもらいましょう。



歯周病予防の歯磨き粉を使用する

歯周病予防効果のある歯磨き粉を使用するのも効果的です。歯周病予防の歯磨き粉には、殺菌成分や抗炎症成分などが配合されています。ドラッグストアなどで様々な種類の歯磨き粉が販売されていますので、自分に合ったものを選びましょう。



歯科医院で治療する

歯茎からの出血がひどい場合は、歯科医院で治療を受ける必要があります。歯科医院を受診すれば、歯周病の原因である歯垢や歯石を除去してもらえます。また、治療だけでなく、生活習慣や食生活の改善指導なども受けられるでしょう。




歯茎からの出血は病気のサインかも!歯科検診を受けましょう

歯茎からの出血は、歯周病の初期症状の一つです。歯周病は放置すると悪化し、歯を失う原因にもなります。とくに、歯周病は早期発見・早期治療が大切です。歯茎からの出血が気になる方は、早めに歯科医院で受診し、適切な治療を受けるようにしましょう。気になることがございましたら、お気軽にご連絡ください。


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