詰め物・被せ物・銀歯が取れた!対処法を解説
詰め物や被せ物、銀歯が外れてしまった経験は、誰にでもあるものです。突然の出来事に焦ってしまうかもしれませんが、慌てずに行動することが大切です。
この記事では、詰め物・被せ物・銀歯が取れた時の原因、対処法、注意点について詳しく解説します。ぜひ参考にしてください。
詰め物・被せ物・銀歯が取れる原因
詰め物・被せ物・銀歯が取れるおもな原因を3つ紹介します。
詰め物の下で虫歯が進行
詰め物は、虫歯を削った部分に接着して被せるものです。しかし、詰め物の隙間から細菌が入り込み、虫歯が進行してしまうことがあります。虫歯が進行すると、ピッタリくっついていた詰め物が浮き、ゆるんできます。
詰め物の周囲に、茶色い線や影が見えた場合や詰め物部分に痛みや違和感がある場合は、虫歯が進行しているかもしれないと疑いましょう。
歯ぎしりや噛み合わせの変化
歯ぎしりや噛み合わせが悪いと、詰め物や被せ物にかかる力が大きくなり、外れやすくなります。また、歯周病などで歯を失ったり、歯並びが悪くなったりすると、噛み合わせが変化し、詰め物や被せ物に負担がかかることもあります。ほかにも硬いものをよく噛む場合やもともと歯並びが悪い場合も要注意です。
詰め物や接着素材の劣化
詰め物や被せ物は、経年劣化によって接着力が弱くなることがあります。詰め物をしてから10年以上経過している、詰め物の周囲に隙間がある、詰め物の色が変色している場合は、いつ取れても不思議ではありません。
詰め物・被せ物・銀歯が取れた時の対処方法
詰め物・被せ物・銀歯が取れた場合は、以下の3つのことに注意しましょう。
取れた詰め物や銀歯を飲み込まないよう気をつける
誤って飲み込んでしまうと、窒息などの危険があります。飲み込まないよう気をつけながら、落ち着いて行動しましょう。また、口の中を触らないようにし、患部は唾液で湿らせておきましょう。
小さなポリ袋に入れて保管する
乾燥すると接着力が弱くなるので、差し込んで唾液などで湿らせておきましょう。ただ、口の中に差し込んでおくと飲み込んでしまう危険性もあります。
そこで次のような保管方法をおすすめします。
・湿らせたティッシュで包む
・水で濡らした綿で包む
・生理食塩水に浸す
乾いたティッシュで包んだ場合、張り付いて取れなくなる危険性があります。できるだけ乾燥させないよう濡らした布などにくるんだのち、小さなポリ袋に入れて保管しておきましょう。
できるだけ早く診療してもらう
詰め物や被せ物が取れたまま放置しておくと、虫歯が進行したり、歯を失ったりする可能性があります。できれば24時間以内に歯科医院を受診しましょう。もちろん、事前に電話で問い合わせし、最短で受診するよう予約します。休診日の場合は、緊急外来を受診しましょう。
詰め物・被せ物・銀歯が取れた時の注意点
詰め物・被せ物・銀歯が取れた場合は、以下の点に注意しましょう。
取れたまま放置しない
詰め物や被せ物を取れたままにしておくと、虫歯が進行する恐れがあります。放置せず、できるだけ早いうちに治療しましょう。虫歯が進行してしまうと、強い痛みを感じるだけでなく、細菌が神経に達する可能性があります。最終的に神経を抜かざるを得なくなることも。神経を抜いた歯は、栄養を受け取れなくなるため弱くなり、弾力性が失われてしまいます。その結果、折れたり欠けたりしがちです。
治療した歯科医院でなくても大丈夫
かかりつけの歯科医院が近くになければ、他の歯科医院を受診しても問題ありません。口コミなどを参考にしながら、比較的近くにある評判の良い歯科医を探しましょう。
汚れが溜まらないよう優しくブラッシングする
詰め物が取れた部分の歯は虫歯になりやすいため、とくに丁寧にブラッシングしましょう。ブラッシングの際は、やわらかい毛先の歯ブラシを使い、患部を刺激しないように気をつけます。
詰め物・被せ物・銀歯が取れたときは、すぐに受診しましょう!
詰め物・被せ物・銀歯が取れたときは、急を要します。取れてしまった詰め物などを、乾燥しないよう保管して、かかりつけの歯科医に相談してみましょう。もし、近くにかかりつけ医がない場合は、近隣で評判の良い歯科医に問い合わせてみましょう。