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歯が抜けた!?とっさの対処と治療方法とは

突然歯が抜けてしまうことは、誰でもショックや不安を感じますよね。しかし、慌てず適切な対処をすることで、歯の再植や治療を成功させる可能性が高まります。

この記事では、歯が抜けた原因、事故で歯が抜けた時の対処方法、歯周病で歯が抜けた部分への治療方法について、詳しく解説します。




歯が抜ける原因

歯が抜ける原因は、大きく分けて3つあります。


永久歯に生え変わったため

乳歯が抜けて永久歯に生え変わるのは、自然な現象です。乳歯が抜けた後は、永久歯が正しい位置に生えてくるように、歯磨きを丁寧に行い、口腔内を清潔に保ちましょう。


衝撃を受けて根元から抜けたため

転倒やスポーツ中の事故など、強い衝撃を受け、歯が根元から抜ける場合があります。このとき、歯髄(歯の神経)が露出しているかをチェックしましょう。歯髄が露出していなければ、詰め物などの治療で回復できる可能性があります。歯髄が露出している場合は、歯の根の治療(根管治療)が必要です。


歯周病で歯茎を支えられなくなったため

歯周病が進行すると、歯がグラグラしたり、抜けてしまったりすることがあります。この場合、歯周病が重度まで進行しており、歯を支えているあごの骨が破壊されている状態です。

ほかにも虫歯が進行し歯がもろくなった、親知らずが斜めに生えて横の歯を圧迫してしまった場合も歯が抜けることがあります。




事故で歯が抜けた時の対処方法

事故で歯が抜けた場合は、以下の4つのポイントを意識して迅速な対応をしましょう。



歯根部を触らない

歯根部を触ると、歯根膜や歯周組織を傷つけてしまう可能性があります。抜けた歯を触る場合は、歯冠部(歯の頭)を持つようにします。ティッシュで包むと、歯根部にティッシュが張り付く恐れがあるため、清潔なガーゼやポリ袋で包み、乾燥を防ぎましょう。



抜けた穴に差し込む

抜けた穴に差し込むことで、歯周組織の損傷を最小限に抑えられます。ただし、無理に押し込むと歯根膜や歯周組織を傷つけてしまう可能性があるため、注意が必要です。抜けた穴に差し込んだ際には、誤って歯を飲み込んでしまわないよう気をつけましょう。



牛乳か生理食塩水に浸たす

牛乳か生理食塩水に浸すことで、歯根部の乾燥を防ぎ、細胞の活動を維持することができます。水道水やお湯は使用しないようにしましょう。



30分以内に再植する

歯が抜けてから30分以内に再植することが、歯の生存率を高めるために重要です。30分を過ぎると、歯根膜や歯周組織が死んでしまい、再植が困難になる可能性があります。歯科医院までの距離が遠い場合は、事前に電話で相談し、歯を保存する適切な方法を確認しましょう。




歯周病で歯が抜けた部分への治療方法

歯周病で歯が抜けた部分への治療方法は、主に以下の3つがあります。



入れ歯

取り外し可能な人工歯です。費用が比較的安価ですが、装着感や違和感が生じる場合もあります。



ブリッジ

周りの歯を支えにして、人工歯を固定する治療方法です。見た目や機能性に優れていますが、支えとなる歯の健康状態が重要になります。



インプラント

顎の骨に人工歯根を埋め込み、その上に人工歯を装着する治療方法です。入れ歯やブリッジに比べて、自然な見た目や機能性を実現できますが、費用が高価です。歯周病が原因の場合、進行度によって歯周病のために外科手術が必要になる場合もあります。




歯が抜けた部分を放置するのはNG!すぐに受診しましょう

歯が抜けた場合は、すぐに歯科医院を受診し、適切な治療を受けることが大切です。緊急を要するため、電話で問い合わせるなどして、歯科医の指示を仰ぎましょう。また、歯が抜けた部分を放置すると、歯周組織がさらに悪化したり、周囲の歯に影響を与えたりする可能性があります。歯が抜けた部分を放置せず、適切な治療を受けましょう。


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